子どもが生まれてから、毎日のようにバタバタと過ぎていった日々。
おむつ替えに夜泣き、幼稚園の送り迎えに小学校の行事…。
「手がかかる時期を過ぎれば、少しは楽になる」と思っていたはずの40代ですが。
でも、いざこの年齢になると、子育てには“別の悩み”がやってくることに気づきました。
思春期で急に距離をとるようになったわが子、高校・大学受験というプレッシャーと教育費の重圧、
少しずつ自立していく子どもを見送りながら感じる寂しさと不安…。親として「これでよかったのか」と、答えのない問いに向き合うこの頃です。
40代の子育ては、決して“終わり”ではなく、むしろ“子どもとの関係が変わる”大切な節目だと感じています。関わり方を見つめ直し、夫婦で協力しながら乗り越えていく必要がある時期なのですね。
今回は、私たち40代夫婦が直面している「子どものこと」について具体的な課題と向き合い方を、心と家計の両面から丁寧に掘り下げていきます。
子育て後半戦は「心とお金」のタフな時期
子どもが小さい頃は、睡眠不足や育児疲れが主な悩みだったはず。
しかし40代を迎え、子どもが中学生・高校生、あるいは大学生になる頃、悩みの質は大きく変化しました。
- 子どもの精神的な成長に、どう関わればいいのか分からない
- 成績、進路、友達関係など、親としては不安が尽きない
- 教育費の現実に直面し、家計がギリギリになってくる
- 子どもの“自立”と“親離れ”をどう受け入れるか迷う
- 夫婦で意見が食い違い、家庭の空気がぎくしゃくする

40代は、子どもにとっても「人生の選択」が始まる時期。
親としての「あり方」が問われるタイミングでもあるのですね。
思春期の子どもにどう関わるか・・・距離のとり方が鍵
思春期の子どもは、親に対して壁をつくり始めるといいますがまさにその通り。部屋に入るな、あっちに行って!最近一番ショックだったのが友達と遊びたいから家族旅行は行きたくない。と言われたことです。
反抗、無視、無口、反発、無関心…どれもよくあるパターンですが、実際子供たちがそうなってしまうと本当に寂しいものです。
よくある悩み
わつぃたち夫婦だけでなく一般的に子供たちが思春期を向かえこのように感じている方は多いようです。
- 何を考えているのか全くわからない
- 忙しくて話す時間が持てない
- 進路について話そうとすると、すぐに話を終わらせようとする
- 父親(または母親)に全く心を開かない

はじめは子供たちの変化に戸惑いましたが、「友人に自然な変化だよ。子育て成功だね。」と声を掛けられ、そうかと思い少しほっとしましました。
向き合い方のポイントとは?
思春期はどうやら向き合うのにポイントやコツがあるようです。
- 話しかけるタイミングは“機嫌のいいとき”を狙う
- 一方的に「言う」よりも、「聞く」ことを意識する
- 正論より「共感」。子どもなりの視点を尊重する
- スマホ依存や友人関係は、感情的にならず、事実ベースで共有する
- 父親・母親それぞれが違う形で寄り添うことで、安心感が広がる

親の「心の余裕」が、子どもの安心につながるようです。
40代は親自身も多忙。イライラしたときは、まず自分の心を整えることが大切です。
教育費が家計を圧迫する「お金の現実」との直面
高校・大学と進学が続くこの時期、教育費の重さは無視できません。教育がどれくらいかかるか確認していこうと思います。
■ 教育段階別の教育費(自宅通学の場合の目安)
教育段階 | 公立校の費用(年間) | 私立校の費用(年間) | 主な費用内訳 |
---|---|---|---|
高校(3年間) | 約45万円/年(計135万) | 約100万円/年(計300万) | 授業料・教材費・通学費・部活動・塾代 |
大学(文系4年) | 約62万円/年(計250万) | 約175万円/年(計700万) | 授業料・施設費・教材費など |
大学(理系4年) | 約75万円/年(計300万) | 約200万円/年(計800万) | 実験費・専門教材・設備費 |
■ 自宅外通学の場合にかかる追加費用(全国平均)
項目 | 年間の目安 | 内容 |
---|---|---|
家賃・光熱費 | 約60〜80万円/年 | ワンルーム・学生向け住宅など |
食費・生活費 | 約60万円/年 | 自炊・外食・日用品など |
初期費用 | 約20〜30万円 | 敷金礼金・家具家電など |
合計(年間) | 約120〜140万円 | 通学費・仕送り含まず |

表にするとこんなにかかるんだ・・・と改めて驚いてしまいますね・・・。
よくある悩みについて
お金の悩みについて一般的にこのように感じている方が多いようです。
- 下の子の進学が重なり、家計が大きく崩れる
- 奨学金や教育ローンを使うべきか迷っている
- 夫婦で「大学は国公立か私立か」で意見が割れる
- 子どもの希望と、親の経済力にギャップがある
対策ポイントとは
- 中学・高校の時点で進路パターン別に費用を試算しておく
- 奨学金制度(給付型・貸与型)の情報を早めに収集
- 夫婦で「支援はどこまでか?」「老後資金とのバランス」について対話する
- 家計簿アプリやファイナンシャルプランナーの活用も有効

教育費は“長期的視点”で計画を立てることがカギですね。
子どもの「自立」と向き合うと親離れ・子離れの難しさ
子どもが大学へ進学、あるいは就職して家を離れるとき、心は複雑です。
- 安心と誇らしさ
- 寂しさと不安
- 自分の役目が終わったような喪失感

いつも一緒だった子供たちの巣立ちのとき。大きな変化ですよね。
よくある感情は
- 今まで一緒だった時間が急になくなって戸惑う
- うまく関われなかったまま巣立たれてしまった…
- 子ども中心の会話がなくなり、気まずい沈黙が増えた
など、色々な思いがあるようです。
対策・心構えについてできること
- 親の役割は「世話する人」から「見守る人」へ
- 子どもに生活力(家事、家計、時間管理)を事前に伝授
- 夫婦で“子どもがいなくなった後の暮らし”を一緒に考えておく
- 寂しさを感じたら、無理せず「それを口に出す」ことも大切

「子育て卒業」は、親の人生の再出発でもあるのですね
40代の子育ては“見えない成長”を信じる時期
40代夫婦が向き合う子どもの課題は、「見えづらい」「成果がすぐに出ない」ものばかりです。思春期で関わりにくくなった、進路や将来が不透明で不安、自立への道が遠く感じるなど・・・。
でも、それはまさに「成長している証拠」ではないでしょうか?親が「正解を教える」役から、「信じて待つ」存在へと変わっていくときなのですね。
夫婦のチーム力が試されるとき
子どものことで悩むときこそ、夫婦で協力し合うことが何よりも大切だと考えています。どちらか一方に負担が偏らないように、感情や意見のズレをきちんと対話する。また、子どもの成長を、ふたりで見守る楽しさを忘れずにすることも大切にしています。
40代は「家族のかたち」が変わっていく時期。その変化を、焦らず、恐れず、柔らかく受け止めていきこうと思います。
子供たちのこと
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