40代。それは、人生の真ん中に立って、
これまで歩んできた道と、これから向かう道の両方が見えるタイミング。ふとした瞬間に、こんな気持ちが頭をよぎることはありませんか?
- 「この先の人生、何を楽しみにすればいいんだろう?」
- 「家族のことも大事。でも、自分のことは?」
- 「最近、朝起きても疲れが取れない…」
不安、不満、不調。
今まではこんな感情湧いてくることはありませんでした。
なんとなく「不」が多くなるこの年代は、どこか“くすんだ日常”のように感じられるときがあります。
でも、これらの“ネガティブな不”は、本当に悪者なのでしょうか?
私たちはどうすれば、この「不」を自分らしく受け止め、軽やかに日々を過ごせるのでしょうか。
不安になるのは、未来を考えている証
お金のこと、親のこと、子どもの進路、自分の仕事、健康…。
どれも切実で、でもすぐに答えは出せないですよね。
そのせいで、常に「もやもや」を抱えている感覚なんだか薄くモヤがかかっているような感覚。
でも、こう思うようになりました。
「不安を感じるのは、これからをちゃんと考えている証拠。」
20代の頃の私は、目の前の楽しさや忙しさに追われて、
将来なんてぼんやりとしか考えていませんでした。

でも40代の今、
ふとしたときに「この先どうしたい?」と自分に問いかけるようになりました。
不安が出てくるのは、今を真剣に生きているからこそ。
だからこそ、不安は「前向きな感情」だと思っています。
不満は、「自分の心の声」に気づくチャンス
パートナーへの不満。
仕事への不満。
自分自身への不満。
「私ばっかり頑張ってる気がする」
「どうして分かってくれないの?」
「もっとやりたいことがあったはずなのに…」
私と同じようにその不満、抑え込んでいませんか?
でもその不満は誰のせいでも自分のせいでもなく、「心のSOS」なんだと思うのです。
たとえば夫婦関係であれば、
「もっと話をしたい」「ちゃんと向き合いたい」という気持ちが、不満となって表れているかもしれません。
家事や育児、仕事に追われてばかりだと、
つい「もう疲れた」とつぶやいてしまう。
でもそれは、「自分のための時間が足りていない」というサインなんだなと思います。
「不満」は、自分の本音を知るきっかけ。
だから無理に飲み込まなくていい。
小さな不満を見つめて、「じゃあ、どうしたい?」と問いかけるだけでも、心が少し軽くなりました。
不調と共存する暮らし方
若いころは、徹夜してもケロッとしていたのに。
最近はちょっと無理をしただけで、数日引きずる…。
- 慢性的なだるさ
- 寝てもスッキリしない朝
- 理由もなくイライラしたり、落ち込んだり
40代の「体と心の不調」は、目に見えにくいだけに、やっかいです。
でも私は思います。
「不調」は、自分のメンテナンスを始めるタイミング。

無理を重ねてきた体が、「ちょっと立ち止まって」と教えてくれている。
そう捉えるようにしてから、
私の暮らしはゆっくりと、でも確実に変わり始めました。
朝起きたら、まずお白湯。
休日は無理に予定を入れず、何もしない日を“ごほうび”に。
SNSを閉じて、自分の心とだけ向き合う時間も作るようにしました。
“完璧じゃない自分”も、少しずつ好きになれるようになってきた気がします。
夫婦だからこそ、言葉にしなくても気づいてあげたい
40代になると、夫婦関係も変化します。
ときには“空気のような存在”になっていたり、
逆に“いちばん気を遣う相手”になっていたり。

でも、お互いに「不」を抱えながら生きていることに、
もっとやさしくなれたらいいなと思うんです。
例えば、パートナーがいつもより口数が少ないとき。
いつも通り家事はこなしているけど、なんだか表情が冴えないとき。
大切なのは、
「何かあった?」って、聞ける余裕があるかどうか。「察して」は通じないけど、「気づこう」とする気持ち。
気づいてくれてるかもと感じるだけで、少しは元気もわいてきます。
夫婦で“ふふっ”と笑い合える時間は、きっと不の中から生まれてくると思います。
心がざわつく日も、隣に誰かがいてくれること。
それが私たち夫婦にとって一番の安心なのかもしれません。
「不」は人生の調味料。無理に消さなくていい。
不安、不満、不調。
どれも無理にポジティブに変えなくてもいい。
大切なのは、「あって当たり前」だと受け入れること。
気持ちが沈んだ日も、体が重たい朝もある。でもそれは、今のあなたに必要なサインであって、
人生の中で「立ち止まる」「整える」「気づく」きっかけでもあるんです。
「不」を完全になくすのではなく、“ふふっ”と笑いながら、うまく付き合っていく。それが、40代の私たちにできる、一番やさしい生き方かもしれません。
コメント