長かった子育ての毎日。
気づけば子どもは思春期を迎え、あるいは手が離れ、
家の中が少し静かになってきた——。
ふと振り返ってみると、
「夫(妻)とふたりだけの時間って、こんなに久しぶり?」と戸惑う方も多いはずではないでしょうか。
毎日バタバタと子ども中心で動いてきた日々の中、
“夫婦だけの時間”は、どうしても後回しになってしまいがちでした。
でも、ここからの時間はきっと、
「ふたりでどう生きていくか」を考える、大事なスタート地点と考えます。
私たち夫婦なりに考えた、40代以降の夫婦が“ふたり時間”を心地よく取り戻すためのヒントをご紹介させてください。
子育てが落ち着いた今、「ふたり時間」を取り戻すには?
子育て中は、忙しすぎてこんなにも時間を持て余してしまうときがくるなんて思いもしませんでした。でも、そんなときは来るんです。子供たちはどんどん世界を広げていき私たちはその背中を見守るだけ。そんな40代夫婦の現状について考えていきます。
なぜ「ふたり時間」が必要なのか?
子育てが落ち着くと、生活のリズムも気持ちの重心も変わります。
共働きだった人も、専業主婦・主夫だった人も、
「子ども優先」だった日常から「自分たち主体」の暮らしへとシフトするタイミングではないでしょうか。
でも、いざふたりだけになると、こんな気持ちが出てくることも。
- 会話がぎこちない
- 一緒にいても、なんとなくスマホを見てしまう
- 休日も別々に過ごしてしまう
これらは、珍しいことではないようです。私のお友達夫婦も皆さんそうおしゃっていました。
むしろ、自然。「空白期間の後の戸惑い」なんだと思います。

だからこそ、焦らず、
少しずつ「ふたりで過ごすこと」に慣れていくことが大切ですですよね。
ふたり時間のつくり方
まずは“短く・軽く・楽しく”から始めたいと思います。いきなり1週間旅行に行く!共通の趣味に没頭する!なんて到底無理そうです。
久しぶりにふたりだけで何かしようと思っても、
最初から気合いを入れすぎると、かえってぎこちなくなってしまいます。
最初は「ちょっとそこまで」くらいの軽さでOKとすることにしました。
日常に取り込めそうな2人の習慣をつくる
いざ2人の時間をつくろうと思っても、全く案が思いつきません。思いつかないなら事前に決めてみようということになり、いくつか考えてみました。長く続くように習慣化できそうな2人の時間について考えていきます。
- 夕飯後に一緒にお茶を飲む
- スーパーへ一緒に買い物に行く
- テレビ番組を一緒に見て、感想を言い合う
- コンビニで好きなお菓子を選んで“プチおやつ会”
- 朝は一緒に10分コーヒーを飲む
- 日曜の朝は散歩&パン屋さん
- 毎月1回、外食の日をつくる
- 同じドラマを1週間ずつ楽しみに見る
案をあげてみて、えっ無理そうと初めは感じましたが、どれも徐々にでいいと思います。月に1回を徐々に増やす軽い気持ちで。ポイントは、“目的”ではなく“時間を共有すること”を意識すること。
「会話しなきゃ」「盛り上げなきゃ」と思うとより険悪な空気になるので、
「ただ一緒にいる時間」を少しずつ育てていくこともポイントかと思いました。
過去の共通点を思い出す
若いころ、ふたりで夢中になったものは何でしたか?
映画? ドライブ? 音楽? カフェめぐり?
好きなアーティストや漫画、旅行先は?
時間が経ちすっかり忘れていましたが“ふたりの共通点”はたくさんあります。
それらをもう一度取り出してみると、自然と会話が広がったり、「またやってみようか」という気持ちにつながったりしました。
懐かしい写真を見ながら話すのもいいかと、結婚当初は会話も多かったはずなので。

アルバムは、最高の会話ツールですね。
沈黙も、悪くないと思う
ふたりだけの時間に「何を話せばいいのか分からない」と感じこれってうちの夫婦だけ?もう私たちはあの頃に戻れないなど悲観的になっていましたが、無理に会話をしようとしなくても大丈夫と思うことにしました。
沈黙は、仲が悪い証拠ではなく、“安心して黙っていられる関係”の証でもあると割り切ることにしたらすごく気持ちがラクになりました。
静かな時間を、同じ空間で過ごすそれぞれ読書をしたり、スマホをいじったりしながら、ふと顔を上げて「コーヒー入れる?」なんて言い合える関係になったと思えば、冷めた夫婦ではなくなんて素敵な関係と思えるのではないでしょうか?

その「何でもない時間」が、実はとても尊いものなんですよね。
「子育てが終わった夫婦」は、第二章のはじまり
子どもが手を離れた今、家の中は静かになったけれど、心まで空っぽにする必要はありません。夫婦の関係は、ここからが「第二章」と思うのはどうでしょうか?子育てで見失っていた“ふたりらしさ”を、もう一度見つける
無理に変わろうとしなくても、ちょっとだけ寄り添ってみる。「ふたりって、意外といいじゃん」って、思い直してみる。その積み重ねが、これからの時間を優しく、豊かにしてくれるはずです。
そう思うと、ちょっとだけパートナーに話しかけてみたいと思うようになりました。「たまにはふたりで、カフェでも行く?」その一言から、新しい「ふたり時間」が始まるかもしれません。
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